国指定史跡
保渡田薬師塚古墳
指定年月日 昭和六〇年九月三日
国指定重要文化財
上野国保渡田薬師塚古墳出土品
指定年月日 昭和一四年九月八日
この古墳は前方後円墳でかなり変形を受けているが、発掘調査の結果では三段に築かれ、斜面には石垣をふき平坦部には円筒埴輪を巡らすことが判明した。全長一0五m、高さ六mで、周囲は二重に堀を巡らし、堀を含めた全長は一六五mを測る。
保渡田古墳群の中で最後に造られ、五世紀末〜六世紀初頭の年代が推定される。後円部頂上には凝灰岩をくりぬいた船形石棺があり、出土品は江戸時代にこの中から発見された伝承がある。出土品には小型の国産鏡・装身具の各種玉類・儀式の際に馬を飾る馬具類があり、中でも馬具は二例を除き鋳造品で、国内に類例のない特殊なものといえる。
平成一五年三月三〇日
群馬町教育委員会
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