県指定史跡 伊勢塚古墳
所在地 藤岡市上落合字岡三一八番地ほか
所有者 藤岡市
本墳は当所、円墳と考えられていたが、昭和六二年度の範囲確認調査により直径二七・二b、高さ六bの二段に築かれら不正八角形墳と考えられる。内部構造は羨道、玄室からなる両袖型横穴式石室で、大きさは八・九bである。
石室の石積みに特長がある。玄室は流麗な曲線を描く胴張りプランで、模様積み(珪岩質の転石を中心に方岩製の棒状の石を配する)と称される独特な石積み技法で、ドーム状の構造になっている。また、擬似[木眉]も架設されている。出土遺物に須恵器、埴輪などがある。六世紀後半に造られたものと考えられる。
平成六年十二月十五日
群馬県教育委員会
藤岡市教育委員会
|