嵐山町指定史跡 山王古墳群
指定 昭和六十年十二月一日
所在 嵐山町大字千手堂字山王
時代 古墳時代後期
かつてこの付近一帯には、東原・向原・寺山・原・山王など大規模の古墳群が存在していた。その数も百基以上と推定される。現在では稲荷塚・寺山一号墳を除いては、ここ山王の二十基ばかりを残すのみとなってしまった。
山王古墳群の特色は、径二十メートル未満の小規模な円墳で、扁平な河原石を積み上げて胴張りを呈する石室を構築し、墳丘を葺石で覆うところにあり、近隣の古墳群の中でも独自の形態を示す点で注目されている。
また、その時期は都幾川を遡上して来た古墳文化の終末期にあたり、組織的古墳群の造営がこの地で終わりを遂げているという点でも重要な資料と言える。
昭和六十二年三月
嵐山町教育委員会
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